燕山行PART2 ~これじゃ死ぬ!凍え死ぬ!~

お久しぶり!失踪していたでもにかです!ども~!!!!!!!!

このブログ記事は燕山行PART1の続きなのでそっちもチェックしてくれよな~

五万年ぶりのブログ更新でみんな内容忘れてると思うからみなおせ

 

 

demonika0602.hatenablog.com

 

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 日が沈み一日が終わる。長い夜の始まりだ。周りが暗くなってゆく中調理を始める。今日の晩御飯はレトルトのハンバーグとカレー味のカップラーメンだ。寒い中食べる熱々のカップラーメンは寒い体を生き返らせてくれる。きれいでおじゃれな店で食べるごはんはとてもおいしい。店の雰囲気、BGM、楽し気に食事をする店内の雰囲気は心地よいものである。テント泊で食べる食事はそうはいかない。暗い中野外でお湯を沸かして、薄暗いテントの中で縮こまりながら飯を食うのだ。しかし、テント泊の食事もまたいいものだ。山の上で自然の中でごはんを食べるという行為は私たち人間がいきものだということを思い出させてくれる。

  

 飯を食ったらもうやることはない。さっさと寝てしまおうという。というわけで寝袋の中に潜り込む。3シーズン用の寝袋だが何とかなるだろう。お休み。

 

 

 イヤ、寒い!!!!!!!!全く温まらん。なんだこれは。ダウンもしっかり着ていたのに体がガタガタ震えているぞ!何時間かたっただろうと思ってケータイを見てみるとまだ8時前!嘘やろ!まだ消灯すらしてない!こちとら凍えているのに!?まだ日の出まで10時間ぐらいあるやん!これじゃ死ぬ!凍え死ぬ!とりあえず小屋にあったまりにいこ。

 

 小屋のストーブに当たりに行ったらほかの人達もいたのでだらだらしゃべった。寒くて寝れないことを相談するとエマージェンシーシートを巻いて寝ればいいんやないかとアドバイスをもらった。そっかぁ。なるほどなぁ。そっから消灯で~すって言うアナウンスが流れたのでしぶしぶストーブの前から離れることに。ストーブとの別れは恋人と別れるくらいつらかったし分かれたくなかった。会いたくて会いたくて震えるってこういうことかぁ。乙女心を完全に理解した。女児なので当然。

 

 おっちゃんのアドバイス通りにエマージェンシーシートを寝袋の中に詰めて寝たら寒さをそんなに感じずに寝れた。質感と汗で蒸れる気持ち悪さは半端なかったけどそこはしゃーなし。凍えるよりはまし。冬のアルプスの星空も見てみたかったけどこんな寒いと無理。写真撮影する人はほんとにすごいな。

 

 時は日の出前、おれは寒さに震えるみじめな夜を何とかしのぐことに成功した。顔が寒い。ふとコッヘルを見るとこれ。

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凍ってるやん。昨日のアドバイスが無かったらあやしかったぞぅ。
何とか外に出て近くにいた人とおしゃべりしながら日の出を待つ。

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寒いぞ。まだかな。

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明るくなってきて

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後ろの山々も見え始める。

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やっと出た!

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ふつくしい……。

そして暖かいのだ。体にガツンとぶつかる太陽光線が冷えたからだを温めてくれる。生まれて初めて太陽が昇るとはどういうことか分かった気がした。寒さに耐え、太陽の温かさを実感することが生きているということなのかなと思った。

日の出も見たしここからはもう一度燕岳山頂に行くぞ!

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昨日も思ったけどこの雪と岩のコントラストがたまらんね。

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すごい!いるか岩と槍ヶ岳が一緒に見えているじゃあないか!

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砂浜のような場所を歩く感覚。右を見たら北アルプスの稜線。圧倒的なパワーがある。

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天国なの!いや楽園かな。俺は昨晩の厳しさもあったからこそより素晴らしく見えてると思う。

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君が眼鏡岩ですか。昨日は気がつかなかったぜ。

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山頂に到着ぅ!

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なんて雄大な景色なんだぁ

 

 名残惜しいがここで燕岳とはさよなら。テントを片付けて下山する。

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下山中振り返ると槍ヶ岳がずっと顔を出している。どうだ素晴らしかっただろうと、来てよかっただろうと聞こえる。最高だったぞ。また来るよ。

 

標高が下がってくるとひんやりと張りつめた空気が緩くなって暖かくなってくる。もうすぐ下界だなぁ。ゆっくり紅葉の写真を撮りながら帰ることで最後まで燕岳を味わうとしよう。

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燕岳。素晴らしい山だった。